ある雪の降る日私は運命の恋をする

碧流side

朝、学校に行くと何故か俺の周りには人だかりができて、質問攻めされた。

内容は、前苑と付き合っているのか という事だった。

そんなはずないだろ。

だって、前苑には彼氏がいるんだし。

それをわかった上で少しイジワルをしたくなって、前苑に俺が好きなのか と聞いてみた。

返事は予想通り。

即答で違うと言われた。

まぁ、そうだろうな。

それから、話す内容も無かったので、お互いに喋ることもなく普通に過ごしていた。

だけど、ついさっき、前苑の様子がおかしい事に気がついた。

真っ赤な顔で、荒い息をして、ギュッと目を瞑っている。

俺が保健室に連れていこうと思ったが、他の女子が連れていってしまった。

正直、あの女子は苦手だった。

前苑の悪口も言ってたし、俺に媚を売ってばっかり。

だから、余計に任せたくなかったんだけど、なんせ、授業中だって言うこともあったから、諦めた。

どうせ、授業も後10分くらいだろう。

それくらいなら、終わってから保健室に様子を見に行っても遅くはないはずだ。

そう、思っていた。
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