ある雪の降る日私は運命の恋をする

楓摩side

「清水先輩!!」

昼休み、売店で買ってきたおにぎりを食べながらカルテを読んでいると、瀬川くんが息を切らして走ってきた。

「ん?どうした?」

「先輩、今、俺の弟から連絡があって、朱鳥ちゃんが倒れたそうです!」

「朱鳥が!?」

俺は、急いで、食べてた物も置き朱鳥を迎えに行けるように準備する。

「瀬川くん、俺も今から行くから、瀬川くんも着いてきてくれるかな?」

「はい!!」

点滴や、冷えピタなどの軽い応急処置ができる物を持ち駐車場へ走る。

瀬川くんを助手席に乗せ、俺は車を発進させた。

倒れたなんて、よっぽどのなにかがあったんだ……

朱鳥が苦しんでいる姿が目に浮かんで、焦りが強くなる。

交通違反にならない最大の速度で車を走らせて、俺は朱鳥の学校へと向かった。

学校に着くと、急いで車を降り、走って保健室に向かった。
< 309 / 505 >

この作品をシェア

pagetop