ある雪の降る日私は運命の恋をする

朱鳥side3

体が熱い……

目の前がぼやけてよくわからない。

何故かとてもつなく寂しくて、悲しい気持ちになって

気付いたら、私は泣いていた。

ぼやける記憶の中で楓摩に抱っこされて、楓摩が困った顔をしているのを覚えている。

また、楓摩に困った顔されるのかな…

私、また人に迷惑かけてる……

私、迷惑ばっかり…

学校のみんなにも、迷惑かけちゃったよね……

私のせいで嫌な思いさせちゃったんだよね…

だから、私は怒鳴られても何を言われてもしょうがないんだ……

そうだ

そうだよ…………

私がこんな体なのが全て悪いんだ……

私が病気なんかにかかりやすいから悪いんだ…

ちょっとした風邪でもすぐに、高熱でちゃうし

それだけで、入院する事にもなりかねないし

それで何人の人に迷惑かけてるのか……

私がこんなんじゃなければ

もっと丈夫で元気な子だったら

もしかしたら……

叔父さん達にも捨てられなかったんじゃないかな…………
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