ある雪の降る日私は運命の恋をする
そしてある日……事件は起きた。
その日も、前日、眠れぬまま仕事をしていて、それに夜勤も入っていたから、正直体が辛くて仕方なかった。
連日の徹夜。
それのせいか、最近は食欲も湧かず、食べたといっても、夜にカップラーメンを半分ほど食べるくらいだ。
陽向や、看護師さんには顔色が悪いと言われ、先輩の医師にも心配された。
それでも、なんとか患者さんの前では笑顔でいられるように頑張っていた。
だけど、どうもこの日はダメなようで、どうしても笑う事が出来なかった。
体が重くて怠い。
気分だけでなく、体調も最悪で咳まで出ていた。
なんとか、診察などの仕事はしたけど、患者さんにまで心配をかけてしまった。
夜勤もあるけど、体調が優れない事を言って、出来るだけソファでもいいから、休ませてもらおう。
そう、思っていた。
頑張って仕事を終え、気付くと夜の9:00。
これから、夜勤が始まる。
最初の1~2時間くらいは、急患もなく、ソファで休めたのだが、夜の11:00くらいになって、急に患者が増えた。
次々と救急車が来て、患者を運んでくる。
俺も、命に関わる仕事だから、こればかりは頑張ってやった。
やっと、患者が落ち着いたのはもう次の日の午前2:00だった。
これで、やっと休める。
体の力が抜け、医局にあるソファに倒れ込んだ。
そして、許可を貰ってからソファで寝っ転がって目をつぶった。
だけど、その時。
プルルルルルルッ♪
プルルルルルルッ♪
俺のPHSが鳴った。
こんな時に、誰だよ……
眠い目を擦りながら見ると、陽向からの着信だった。
「もしもし」
"もしもし、楓摩か?"
「うん……そーだけど、何の用?俺、眠いんだけど」
"ん。ごめんな。朱鳥ちゃんが泣いてるから呼ぼうとしたんだけど、今日楓摩大分辛そうだったし、他の人にお願いしようか?"
「いや。いい。朱鳥の為ならすぐ行く。」
そう言って電話を切ってから、俺は自分の両頬をパチンと叩いて気合を入れた。
あともう1頑張り。
頑張ろ。
その日も、前日、眠れぬまま仕事をしていて、それに夜勤も入っていたから、正直体が辛くて仕方なかった。
連日の徹夜。
それのせいか、最近は食欲も湧かず、食べたといっても、夜にカップラーメンを半分ほど食べるくらいだ。
陽向や、看護師さんには顔色が悪いと言われ、先輩の医師にも心配された。
それでも、なんとか患者さんの前では笑顔でいられるように頑張っていた。
だけど、どうもこの日はダメなようで、どうしても笑う事が出来なかった。
体が重くて怠い。
気分だけでなく、体調も最悪で咳まで出ていた。
なんとか、診察などの仕事はしたけど、患者さんにまで心配をかけてしまった。
夜勤もあるけど、体調が優れない事を言って、出来るだけソファでもいいから、休ませてもらおう。
そう、思っていた。
頑張って仕事を終え、気付くと夜の9:00。
これから、夜勤が始まる。
最初の1~2時間くらいは、急患もなく、ソファで休めたのだが、夜の11:00くらいになって、急に患者が増えた。
次々と救急車が来て、患者を運んでくる。
俺も、命に関わる仕事だから、こればかりは頑張ってやった。
やっと、患者が落ち着いたのはもう次の日の午前2:00だった。
これで、やっと休める。
体の力が抜け、医局にあるソファに倒れ込んだ。
そして、許可を貰ってからソファで寝っ転がって目をつぶった。
だけど、その時。
プルルルルルルッ♪
プルルルルルルッ♪
俺のPHSが鳴った。
こんな時に、誰だよ……
眠い目を擦りながら見ると、陽向からの着信だった。
「もしもし」
"もしもし、楓摩か?"
「うん……そーだけど、何の用?俺、眠いんだけど」
"ん。ごめんな。朱鳥ちゃんが泣いてるから呼ぼうとしたんだけど、今日楓摩大分辛そうだったし、他の人にお願いしようか?"
「いや。いい。朱鳥の為ならすぐ行く。」
そう言って電話を切ってから、俺は自分の両頬をパチンと叩いて気合を入れた。
あともう1頑張り。
頑張ろ。