ある雪の降る日私は運命の恋をする
「おはよー」

「……………」

楓摩の病室に入って、声をかけるも返事は無い。

「楓摩、おはよ。」

布団を剥がしながらそう言う。

すると

楓摩は、耳を塞いだまま涙を流していた。

「楓摩?どうした?大丈夫か?」

そう聞くと、コクンと頷くだけ。

俺は、いたたまれなくなって、楓摩の頭を撫でた。

「大丈夫か?まぁ、今日は仕事休みだしゆっくりしてな?辛かったら、ナースコール押してな?」

コクン

そう頷いた楓摩を見て、俺は、病室を出ることにした。

病室を出てから、俺は大きなため息をついた。

はぁ……

楓摩、やばそうだな。

なんというか…心が壊れてる……ような気がする。

大丈夫かな?

ものすごく心配だ。
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