ある雪の降る日私は運命の恋をする
夕方

今日の仕事も終わらせ、夜の回診に向かう。

今日は、楓摩のぶんの患者さんも診ないといけないから、少し時間がかかった。

最後に楓摩、朱鳥ちゃんの病室に行く。

楓摩は、今日1日入院っていう扱いにしておいたから、楓摩のぶんも必要なんだよな。

コンコンッ

「楓摩ー、やっほー」

病室に入ると、楓摩はまた、布団の中に潜っていた。

「楓摩、回診だから少し布団捲るな」

そう言って、ゆっくり布団を捲る。

楓摩は苦しそうな顔のまま眠っていた。

出来るだけ、楓摩を起こさないように診察をする。

聴診をした時、少しだけ呼吸が乱れていたけど、このくらいなら大丈夫かな。

そう思い、そのまま布団を戻して、眠らせてあげることにした。

一応、起きた時のために

"おはよ。よく眠れた?疲れはとれた?まぁ、とりあえず、PHSでいいから俺のこと呼んでな。"

という書き置きをしておくことにした。
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