ある雪の降る日私は運命の恋をする
「よし。いいよ!朱鳥、よく頑張ったね!」

検査も終わり、これでしばらくは朱鳥にとって辛いことはないはずだ。

陽向は、俺たちを気づかってか素早く片付けをして、そっと部屋を出ていった。

「……ふ、ふぅまぁ~!!」

朱鳥は、泣いていた。

俺は、そっとベッドの隣のイスに腰掛け朱鳥の頭を撫でた。

「……朱鳥。ごめんね…痛かったよね……」

「痛かったよぉ~」

「ごめんね……」

こんなことしか言ってあげれない自分が情けない。

本当だったら、今すぐにでも抱きしめてあげたいが止血の為、安静にしていないといけないので、仕方なく手を握る。

「朱鳥、これでしばらくは辛いことないからね。大丈夫だよ。俺がいるから。」


俺は、手で朱鳥の両頬を包みこんだ。

そして……











キスをした。



「…………楓摩」

朱鳥は少し驚いたような顔をしてから……笑った。

「楓摩……ありがと。私、楓摩の彼女になれてよかった。」

顔を赤らめながら、そんなことを言ってくれる朱鳥。

照れるじゃねーかよ///

「もうっ……///朱鳥、可愛すぎかよ……っ」

「ん?楓摩なんか言った?」

「なっ、なんでも……ねーよ。」

こっちまで顔が赤くなってくる。

あぁ!もう!恥ずかしい///
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