ある雪の降る日私は運命の恋をする
「朱鳥、骨髄移植は、今までよりも辛いかもしれないし、1ヶ月くらいは無菌室から出れないけど頑張れる?」

「…それ、我慢したら、もう辛い思いしなくてもいいんでしょ?」

「うん。多分ね。」

「なら、私、頑張る。どんだけ辛くても頑張る!!」

「偉い!!」

そう言って、俺は朱鳥の事を抱きしめた。

「朱鳥、あと少しだから。あと少し頑張ったら、もう後は楽しいことしかないよ。」

「うん。私、きっと大丈夫だって信じてる。辛い思いする怖さより、普通の生活が出来る嬉しさの方が大っきいもん。」

「じゃあ、また後で詳しい説明しに来るから。一緒に頑張ろうね」

「うん。私、頑張る」
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