ある雪の降る日私は運命の恋をする
嫌な事は続くもので、その日のうちに、また嫌な事があった。

それは、起きている時だった。

ごく普通にトイレに行きたくなり、ベッドから下りようとした。

トイレは無菌室だから、病室内に備え付けられている。

ベッドからもすぐの場所だ。

…だけど、私はそこにたどり着けなかった。

ベッドから下り、立ち上がった途端、足の力が抜けて立てなく、倒れてしまった。

起き上がる力もなく、私はこんな弱い自分の体をうらみながら、誰かが来てくれるのを待っていた。

でも30分待っても誰も来てくれない。

それに、もうそろそろ我慢していた尿意も限界だ…

本当に誰か…来て…………

必死に願ったけど、私の願いも虚しく、私はその場で漏らしてしまった。

その恥ずかしさと、そんな自分の情けなさに涙が出てきた。

私は、そこでずっと泣いていた。
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