ある雪の降る日私は運命の恋をする
目を覚ましてから時間が経つにつれて辛さが出てきた。

ズキズキと痛む頭

グルグルと気持ち悪い吐き気

だんだん熱くなっていく体

それが全部体にのしかかってきて、起きているのが辛く感じる。

楓摩は、ずっと手を握って励ましてくれる。

あと数時間。

我慢

我慢

…………でも…

いつの間にか、大量の涙が溢れて、枕を濡らす。

楓摩は、心配そうな顔で私の手をひたすら握ってくれる。

「朱鳥、大丈夫?」

私はコクンと頷いてから

「…ごめんね…………」

と一言だけ言った。

すると楓摩は、私の頭をそっと撫でてくれた。
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