ある雪の降る日私は運命の恋をする
「…痛ぃ…………」

「ごめんね、もう終わるからね」

朱鳥に解熱剤を打つ。

朱鳥は、グッタリしてて、動けないようだが、涙だけはずっと流し続けていた。

骨髄移植の点滴が終わるのは、あと30分くらい。

本当にあと少し。

今は辛いけど、朱鳥がこれを乗り切ってくれれば朱鳥は助かる。

だから、頑張ってほしい。

そう願って朱鳥の手を握った。
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