ある雪の降る日私は運命の恋をする
私が目を覚ましてから2週間。

とうとう私の退院の日も決まり、家に帰るのも近付いていた。

楓摩は未だに目を覚まさない。

私は、毎日楓摩に話しかけた。

看護師さんにお願いして、冷えピタを貰って看病もしたりした。

私に出来ることは全てやった。

だけど、楓摩は目を覚ましてくれなかった。

それどころか、楓摩は、日に日にやつれていき、だんだん弱っていくようだった。

私は毎日泣いた。

楓摩が元気になってくれるような何度も願った。

楓摩は私の全てだから。

病気は治ったけど、楓摩が居なくちゃ、楓摩の笑顔が見れなくちゃ、幸せなんて訪れない。

「楓摩……………」
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