ある雪の降る日私は運命の恋をする

朱鳥side3

私が退院して、3週間。

私が目覚めてから約6週間。

楓摩は、まだ眠り続けている。

私は、学校が長期休暇だから、毎日病院に通っては楓摩の傍に居る。

家では、1人でご飯を食べて寝る、それ以外は何もしなかった。

勉強も、楓摩の隣で、TVを見たりするのも楓摩の隣。

そうじゃないと、寂しさで胸が押しつぶされそうになっちゃう。

1人で大きな食卓テーブルにレトルトご飯を並べて1人で黙って食べる。

寝る時も、あの大きなキングサイズベッドで1人で寝る。

楓摩となら丁度いいサイズのものが、1人だと全部凄く大きくて、寂しく感じる。

そんな毎日を過ごしていた。
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