ある雪の降る日私は運命の恋をする
「ねぇ、楓摩……」

「ん?どうした?」

優しそうな楓摩の顔…

その顔はどこか夢で見た少年の顔に雰囲気が似ていた。

いつもなら、楓摩は仕事をしている時間。

だけど、今日はお休みみたい。

…私は、気になっていた"大きな楓の木"の事を楓摩に聞くことにした。

「楓摩、ここら辺に"大きな楓の木"がある公園ってある?」

「楓の木?…………うーん、わかんない…どうしたの?何か気になることでもあった?」

「……ちょっと、夢で気になって…」

私がそう言うと、楓摩はニコッと笑って私の頭をなでてくれた。

「そっか。じゃあ、今日は時間もあるし、一緒にドライブついでに探してみよっか」

それから、私たちは2人でその"大きな楓の木"を探しに行くことにした。
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