ある雪の降る日私は運命の恋をする
「楓摩、開けるよ?」

「うん。」

なんだか、開けるのを躊躇してしまいそうになるけど、ゆっくりと箱の蓋を開ける。

今までに無かった緊張感。

ドクンドクン

心臓の音がやけに大きく聞こえる。

この箱を開けたら……

今までの、変な夢も、楓摩の事も全てわかってしまうような気がした。

変な夢が解決されるのは嬉しい。

だけど……

全てわかってしまうのは怖い……

そんな事を考えているうちに、箱はもう開いてしまう。

箱の中には、1通の手紙と

"楓摩と朱鳥"

と書かれた少年と女の子…つまり私の写真が入っていた。
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