ある雪の降る日私は運命の恋をする

楓摩side2

朱鳥を家に連れてきた。

朱鳥は、とても嬉しそうな表情で家を探索したい!って言ってきた。

俺は、その隙に朱鳥の為に買ってきた家具を取りに行った。

さすがに、全部は、持てなかったからエントランスからカートを借りてきて、それに乗せた。

家に着くと、カートを一旦、部屋の中に入れた。

それから、ダンボール箱を開けて、家具を取り出していると……

ドタドタドタッ!

と大きな音がした。

「朱鳥っ!大丈夫か!?」

朱鳥は、階段から落ちたみたいだった。

だから、走るなって言ったのに……

「楓摩……大丈夫?」

「え?それより、朱鳥、頭とか打ってない?」

「私は、大丈夫だよ!ちょっとお尻をぶつけちゃっただけ!楓摩は?大丈夫?ガチャガチャって音したけど」

「あ、あぁ。大丈夫だよ、ちょっと荷物を運んでただけだから。でも、俺のこと心配してくれるのは嬉しいけど、走っちゃダメだろ?ここの階段、滑りやすくて危険なんだかから。」

「はーい。」

そういって、立ち上がろうとする朱鳥。

フラッ

危ないと、思った時には俺が朱鳥を支えていた。

「楓摩、足。……痛い…。」

「えっ?足?」

「うん。ひねっちゃったみたい。ごめんなさい。」

そういうと、朱鳥は悲しそうな顔をした。

「大丈夫!朱鳥が無事ならいいんだ!じゃあ、リビング行って湿布はろ?」

「うん!」
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