ある雪の降る日私は運命の恋をする
目を覚ました。

時計は、午前4時。

隣では楓摩が気持ちよさそうに寝ている。

さっきの夢はなんだったんだろう。

思い出そうとするほど、思い出せない。

どんな夢だっけ……

その時、スーっと一筋の涙が流れた。

なんで……

なんで私は泣いているんだろう……

「……ん?朱鳥、起きたの?まだ、朝早いよ?一緒に寝よ?」

「う、うん!」

私は慌てて涙を拭き、楓摩の隣に行く。

「朱鳥、ギュッってしてもいい?」

楓摩は、眠そうな目で聞いてくる。

寝ぼけているのかな?

「いいよ。」

でも、嬉しかったので楓摩の手の中に入ることにした。

とっても安心する。

楓摩に抱きつかれたまま私は再び眠りについた。
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