ある雪の降る日私は運命の恋をする
「楓摩、明日も早く帰ってこれる?」

「ん?どうして?」

大体、理由はわかるけど、朱鳥が可愛いからわざとイジワルしてみる。

「……なんか、寂しい…なって……」

「そっか、じゃあ、明日もできるだけ早く帰るからね。」

なんか、朱鳥に必要とされている感じがして、嬉しい。

そして、俺を必要としてくれている朱鳥が愛おしくてたまらない。

「朱鳥、いつもありがとう。俺、朱鳥がいるから頑張れるよ!」

「…私?ふふっ、ありがと♪私も、楓摩がいるから頑張れる!いつも、ありがとう。」

なんか、改めて言うと恥ずかしいな/////

その後は、しばらく2人でイチャイチャしていた。

すると

プルルルルル

急に電話がなった。

「はい。清水です。」

朱鳥には、申し訳ないけど急患のようだ。

"清水先生、605号室の患者さんが……"

「はい。わかりました、すぐ行きます。」

そういって、電話を切る。

「楓摩、大丈夫?」

心配そうな顔で朱鳥が聞いてくる。

「ごめん、朱鳥。急患で行かなくちゃいけなくなった。処置が終わったらすぐ帰ってくるからさ!ちょっと待っててね!」

「うん……頑張ってね!私、待ってるから!」

「うん!急いでくるね!」

そういって、急いで準備をして、家を出る。

本当に、朱鳥には申し訳ないが急患がいるなら、放っておけるはずがない。

ごめんね、朱鳥。

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