ある雪の降る日私は運命の恋をする
「楓摩、さっきは、あんな事言っちゃってごめんなさい…。本当は、楓摩に傍に居て欲しかったのに……思ってもない事言っちゃって…………本当にごめんね…。」

「ううん、もう、謝らなくていいんだよ。俺も朱鳥の傍に居たい……大好きだよ…」

「私も……」

ギューッと抱きしめ合い

お互いに顔を見合わせた

そして、何かに引き付けられるようにお互いの唇を重ねた。

楓摩の温かい体温が伝わってくる。

嫌な事なんて全部わすれていた……

不安だった事も全部忘れて

ただ、ひたすらに

幸せな時間だった。

お互いの唇が離れると、フッと力が抜けてしまった。

「おっと、大丈夫?」

「うん/////」

「そっか、じゃあ、このまましばらくギュッってしてよっか……」

「うん…」

私は、楓摩の膝に座って後ろから抱きしめられるような形になって、しばらくそのままでいた。








「もう、そろそろ外来の時間かな……」

楓摩が口を開いたのは10分後くらいのことだった。

「もう、時間……?」

「うん、一旦下ろすよ。」

「うん……」

本当は、もうしばらくこのままでいたかった…

でも、楓摩に迷惑はかけられない……

少し寂しいけど、しょうがないもんね……
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