ヘタレ王子様の裏の顔




春くんをいっかい離し、その腕を引き寄せる。



「幼なじみの春くんだよ?この通りすごく可愛いけど、ちゃんとした男の子なんだからね!!」



少し、からかうように言ってみた筈が、何故か顔を険しくする犬井くん。



「幼なじみ…ですか?」



「そう…」



「そうだよ!!ね、ミオちゃん!!」



…?なんだろ。



さっきから、犬井くんは春くんを警戒したような、そんな表情。



…どうしたのかな?







< 23 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop