ヘタレ王子様の裏の顔
「俺には、ミオ先輩が依存しているように見えます」
「依存…?」
「そうやって…」
「ねぇ、ミオちゃん。帰ろ!!」
二人の会話を無理やり切った。
だって、犬井がこれから言おうとした事が分かってしまったから。
犬井は、ミオと俺を引き裂こうとしている。
…さっきのお返しか。とんでもねぇ敵、相手にしたかも。
有無を言わせずミオを保健室から出すと、最後にもう一度、ヤツと向き合う。
メニュー