ヘタレ王子様の裏の顔




「僕は…ミオちゃんがいないと何もできない」



喋り出した春くんに、耳を傾ける。



時々、耳にかすめる吐息がくすぐったかった。



「僕は、ミオちゃんがいればそれでいい」



そう言って、体を離した春くんと目が合う。



反らせない。力強い目。



「僕が、ミオちゃんに側にいて欲しいんだよ」



心臓がドクン、と波を立てる。



勘違いしそうになる。



これは…春くんだよね?




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