神恋〜恋に落ちた神と巫女〜
外は急に激しい雨が降り始め肌寒かった。
『水無月 奏(みなづき かなで)って言うんだ!!ここのお水の神さんだから水無月って言うんだね!!』
「っ‥!!」
激しい頭痛に頭を抱え込む。
まただ、無いはずの記憶が。
夢なのか現実なのか。
「水無月‥‥奏‥」
「名前を思い出したか。お前の記憶は桔梗によって戻されつつある」
水神様の名前は、奏。
私は前にも奏に会ってる‥‥?
記憶が戻されつつあるって?
「今はまだ大丈夫だ、体を休めてろ」
そう言って私を抱き寄せた奏にもたれるように私は眠りに落ちた。