神恋〜恋に落ちた神と巫女〜
「ナツは生きる意味を与えて欲しいと望んでいた。
そのままで良いと言ったが、自ら神の使いになる事を選んだんだ」
だから、奏の事カナデ様って言ったり似たような身なりにしてるのか。
でもこんな小さな男の子、裏にいたら危ないんじゃ‥。
「不安定な位置にはいるが、俺の力を分けて生きれている状態だ。
俺が死ぬ以外であったら何があっても大丈夫だろう」
「そっか、」
(ナツくん、今まで頑張ってきたね)
スヤスヤ眠るナツくんの頭を優しく撫でた。
愛情と言うものを感じたことがないせいか、私の手をぎゅっと握りしめていた。どこか安心しようとしていた。
ナツくんの笑顔の裏は、寂しさだ。