神恋〜恋に落ちた神と巫女〜
第六幕 : 神物
「月夜ちゃん‥‥?」
目をこすりながら目覚めたナツくんはまだ眠そうで。
「ナツくん、私たちもう寝ちゃうから、ナツくんも一緒に寝ようね」
「ボク月夜ちゃんの隣で寝る〜」
可愛なあと頭をポンポン撫でてあげる。
ナツくんは撫でられることが好きなようだった。
母親からの愛情を求めていた。
「うん、良いよ一緒に寝ようね」
無邪気なその笑顔は、いくら神の使いであっても心は子供だ。
せめてこの間だけでも私がナツくんの母親代わりになれたら‥。