神恋〜恋に落ちた神と巫女〜
「で、なんでこうなった‥‥」
なぜか私が真ん中になり2人に挟まれる形に収まって‥‥、
「収まってない‥‥!!」
ナツくんは私にしっかりくっついて既に寝ているし、
奏は私の方向いてスヤスヤ寝てるし。
(うわあ‥‥顔がお美し、)
「ってそうじゃない‥‥!!」
落ち着かない。かなり落ち着かない。
私の想像ではナツくんを真ん中にするはずだったのになぜ?!
奏に無理矢理真ん中に寝かされたんだもん仕方ないじゃんね‥‥。
「うるさいな、黙れないのか」
「うっわ起きてた‥‥」
「何かやましい事でも隠してるのか」
「ちがっ‥!」
一瞬微笑んだように見えたのは気のせいかな。
分かってるのに意地悪な事言って楽しむのはもう分かってるけど、気のせいかも知れないけど、
今見た笑顔は心からの何だか、温かい感情って言うか。
そんなようなものだったと、思う。
「ちょっ‥‥何して、」