神恋〜恋に落ちた神と巫女〜
「味などはどうでも良い。お前が死にかけた理由は神の物だからだ」
「神の物?」
「お前が食事を普通に食せるのは俺が人も食べれるようにまじないをかけているからで、
かけていない物を食すとどうなると思う。
身体の痺れ苦しさ痛みが襲い、最期に待っているのは死だ」
ナツくんが作った栗きんとんはまじないのかかっていない物だったから。
私は当たったと言うことか。
「俺の付けた印が緩和してくれたおかげで症状は軽かったが結果は同じ。
俺が帰って来なければお前は今頃あの世だ」
(“死”ってこんな身近だったっけ‥?)
「動いても平気だとは思うが、念のため今日は外へは出るな」
助けられてばっかだ。
私は奏がいなきゃ何も出来ないのかな。
忠告に私は頷く事しか出来なかった。