神恋〜恋に落ちた神と巫女〜
「私は、」
「冗談だ。深く考えるな」
頭を撫で、奏は本殿へ行ってしまった。
冗談だなんてズルい。
あんな質問されたら深く考えちゃうじゃん。
「月夜ちゃんがママって良い考えだと思ったんだけどな〜」
考え込むナツくんに私は何も言えなかった。
親って言うことは、命を預かってるって事だ。
命は儚いけど、とても重いの。
そんな重要な役割が私に出来るのか分からない。
「私、ちょっとお茶飲んでくる」