神恋〜恋に落ちた神と巫女〜
答えなど、返ってくるはずもない。
そんなこと分かってるのに。
私はどこかで期待をしていた。
奏が戻ってくるんじゃないかって。
やっと、姫巫女として舞を舞えたのに。
見せたかったのに。
「‥‥っ‥‥うっ‥‥奏‥‥」
奏はもう戻ってこない。
「これは泣いてるんじゃ無くて‥‥ただ‥‥ただ‥悲しいだけだから‥、」
頭を床に付けたまま、私は泣き続けた。
こんな泣いている姿を奏に見せられないもん。
奏には笑った姿だけ見せたいから。