密かに恋焦がれて
閉店時間になり中側から鍵をかけたヒロは「ちょっと待ってろ」と琴美に声をかけた。
奥のほうで暫く待つとさっきお客さんに包んだ残りの向日葵を全部包んで持ってきた。
「これ持っていけ」
「お母さんに?」
「琴美に」
ヒロから花を貰うなんて初めての事だ。
お母さんではなく私に……嬉しい。
「ありがとう」
琴美は花束を受け取った。
「向日葵の黄色って鮮やかだよね。お花も太陽に向かって真っ直ぐ伸びてくってイメージで見てると元気になる」
自分にって貰えたことが嬉しくて、ついにやけてしまう。
花束を見ながら一人悦に入ってるとヒロに呼ばれた。
「琴美」
ヒロの唇が重なる。
隙間から入り込んだ舌先は中で絡まり動いてる。
突然だったけど抵抗しようとは思わなかった。されるがままの琴美の体は段々と変化してきてジンジンと痺れてきたそれから力が抜けてしまい。ふらぁっとなったところをヒロに支えられた。