密かに恋焦がれて

ヒロを初めて部屋に招き入れた。
改めて見られたら困るものはないかと急いで確認する。

康成の部屋とは違うとなかを見渡すヒロに座るように言ったけど自分は落ち着かなくて立ったままでいた。

「琴美も座れよ。俺だけだと落ち着かない」

「うん」

ヒロの指が琴美のネックレスの鎖に触れた。

「ずっとしてくれてるんだな。やっぱりこれにして良かった似合ってるよ」

「ヒロがプレゼントしてくれたものだから」

「気に入ったなら良かった」

鎖に触れていたヒロの指は琴美の鎖骨辺りを撫でるように触れてきたそれから耳に息を吹きかけ舐めてくる。

「ちょっと!何?くすぐったいよ~やめてぇ……」


ヒロはやめてくれない。
それに気がつくと座ってるヒロの上に座らされていた……くすぐったいのにだんだん変な感じになってきて身を捩り離れようとしたけど抜けることはできなかった。


そんなことを暫くは続けてるうちに首筋に唇を這わせて来た。

「ひゃあ……ん」





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