密かに恋焦がれて
「来るなとは言ってない」
「いいの?」
「ここへ来ると元気になれるんだろ?それに親父はお前が来ると嬉しそうにしてる。母親が死んでなきゃ女の子欲しかったようだしな」
「そうなんだ」
そういえば、おじさんは昔からここへ私が来ると色々と優しくしてくれたっけ……。
ヒロに言ったようにここへ来るとお花がたくさんあるし心が和むけど……ここにヒロがいなければ意味がない。
ヒロとこうして話せる事が一番の活力になってるから。
「戸締まりするから先に出てろ」
「うん」
ヒロに言われてお店の外に出た。
「コンビニでも寄ってくかな」
「コンビニ?」
「親父はどうせ飲んでくるし作るのもめんどうだしコンビニでなんか買ってく」