密かに恋焦がれて


ヒロは真奈美の青ざめた顔に気づく……自分が何をしでかしたのか。
最初は真奈美ちゃんのために動いていたつもりが燻っていた想いに拍車が掛り動いた結果が彼女の立場を悪くした。

今さら後悔してももう遅い。
完全に嫌われた……。


「バカが!」

親友から放たれた怒号がヒロに追い討ちをかけた。

「ヒロが真奈美ちゃんを想うのを止めるつもりはなかったその気持ちは自由だから……だけど迷惑をかけるなら別だ」

「後悔してる。俺はあんな顔をさせたかったんじゃないだけど止められなかった……」


真奈美ちゃんを諦めるにはちょうどいいかもしれないな。
もう真奈美ちゃんも俺の顔など見たくはないだろう……。


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