密かに恋焦がれて
季節は春

春、総務課に二人の新人が入ってきた。
私はその内の一人を指導することになったその新人の名前は島崎勝吾(しまざき しょうご)最近この後輩に仕事時間外にもまとわりつかれて迷惑している。


「ちょっと島崎、いいかげんにしてくれない。
お昼休みにまで着いて来ないでくれる!」

「先輩は僕の指導係でしょ。お昼休みにも付き合う義務があります」

「なに言ってるの。お昼ぐらい自分で何とかできるでしょ」

「そんなに邪険にしないで下さいよ。先輩と一緒に食べた方がご飯が進むんです。大人しくしてますから」


「あー……ハイハイもう勝手にして」


琴美は段々めんどくさくなってさせるがままにしておく事にした。
社員食堂までついてくると島崎勝吾は当然のように一緒のテーブルに座る。





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