密かに恋焦がれて
島崎は先に戻っていった。
何でムキになってしまったのか。
仕事が終わる頃には気が重くなってしまった。
それでも仕事が終わると島崎と昨日のカラオケ店に向かっ。
「先輩、賭けませんか?」
「また良からぬ事を考えてるの?」
「良からぬって……言い方酷くないですか?」
エレベーターでの事を思いだし身構えた。
もし負けたら島崎の言うことをきく事になるとんでもないことを要求されそうで怖い。
「勝った方の言うことをきくってのはどうですか?
先輩が勝ったら何でも言うことを聞きますよ」
ついムキになってしまったばかりに更に面倒なことになってしまった。
「賭けなんてやめない?」
「なんだ拍子抜けですね勝つ自信ないんですか?やってみなければ解らないって先輩が言ったんですよ」
「そうだけどさ……」
「だったら先輩は昨日だした得点より高い点数が一曲でもあったら先輩の勝ち僕は今まで満点は取ったことはないんです。
もし一曲でも取れたら自分の勝ち。お互いに取れたらあいこだから賭けは無効にこれならどうですか?」