密かに恋焦がれて

ずっと秘めてたヒロへの想いをここで告げたら……

「ヒロは私を妹みたいって思ってるんだよね。でも私は違う」

「……そうだよな、康成に比べたら全然なってないし情けない所も見られてるしこんな兄貴はいらないよな」

「違うよ。そうじゃなくて私はヒロが……ヒロのことが好き」

ヒロは驚いた顔してる。
今、私の心臓は煩いくらいにバクバクと音をたてている。
とうとう言ってしまった、もう戻れない

「好きって言ったか?それはどういう……」

「小さい頃からずっとずっと好きだったの。だから恋愛の対象外にみられてたのは辛かった」

ヒロが次に何を言うのか聞きたくなくて琴美は車から降りると家まで走って逃げた。
それから自分の部屋に駆け込んだ。

ヒロに言ってしまった。
ずっと奥底に沈めていたのに。
島崎との事で自分はおかしくなっていたのかもしれない。

ああ~、どうしよう。
頭を抱えベッドに突っ伏すと酷く後悔した。


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