痛快! 病ンデレラの逆襲

「お前、頼りになるな」

「当たり前でしょう。彼女の保護者なんだから。それより、あの女は何! 姫を泣かせたらただじゃおかないわよ」

「大丈夫だ、俺は姫一筋だから」

うわぁぁぁ、まただ。甘~い!
恥ずかしくて萌え……イヤ! 燃え死にしそうだ。

「あの、お二人ともご用が無かったら、他へ行ってもらえません。仕事をしたいのですが」

おまけに、美麗の下りから物凄く注目されている。
それでなくても、貴方たちどんなに目立つと思っているの!

「それもそうね、私、名刺を配って来なきゃ。オーナーから名を売るように言われてきたんだったわ」

「じゃあ、俺もちょっと挨拶に行ってくるよ」

ハイハイ、ちゃっちゃと行っちゃって下さい。
二人がその場からいなくなるとホッと息を吐き、仕事に戻る。

予定ではパーティーの開催時間は三時間。
その内、飲食ができるのは一時間半ほどだ。

その後のスケジュールは、重鎮たちの挨拶や商品の説明、トレーナーのモデルパフォーマンスなどが組まれていた。

「そろそろ片付けに入ろうか」

モデルパフォーマンスが始まると主任が声を掛ける。

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