Disposable Destruction
「…何だって?」

訝しげな顔をするヒュー。

この男は何を言っている?

「当然だろう。ヒュー、お前の身の安全は確保した。ならいいじゃないか」

「言ってるだろう!護衛のアランがまだ残されているんだ!見殺しにはできない!」

ラン・サの言葉に声を荒げるヒュー。

しかし。

「いいじゃないか、どうせ雇われの傭兵だろう?こんな死に方をするのも覚悟しているさ」

ラン・サは涼しげな顔をして、歌うように言った。

「お前…!」

ラン・サの胸倉を摑むヒュー。

だが、同乗していたラン・サの部下が、ヒューの蟀谷に拳銃を突き付ける。

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