Disposable Destruction
「ラン・サは屑の中の屑だ。自分に旨味がある元Disposableの臓器ブローカーのヒューは助けてくれるかもしれないが、一傭兵に過ぎない君など見殺しだろう。合流の手筈など無視してな」

ニコライの言葉に、押し黙るアラン。

だが。

「それでも俺は、ヒューの依頼を果たす」

頑なにDisposableにつく事を拒むアラン。

愚直な兵士の姿が、そこにあった。

どんなに説得しようとも、彼はDisposableにつく気はない。

「OK、わかった」

バニングが小さく溜息をついた。

「お前の受けた依頼は、ヒューの護衛だったな…だがラン・サって奴が屑の中の屑だっていうなら、奴はヒューを用済みと見れば切り捨てるかもしれない。ラン・サとヒューが組むのは、お前にとっても得策じゃないだろう」

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