Disposable Destruction
「どうだ、ラン・サ」

アランの戦いぶりに青ざめるラン・サを見ながら、ヒューが言う。

「アランは何の利益も生まないように見えるか?寧ろ奴と事を構えない事こそが、利益を生む事だと思うがな」

「くっ…」

BA-63アサルトライフルを手にしながら、ラン・サは歯噛みした。

たかが一傭兵部隊が、何故あれ程の火力を有しているのだ?

あのDisposableという連中は化け物か!

即座に銃口をアランに向け、その肩口を撃つ!

「ぐぅっ!」

左肩を撃たれてM134を取り落とすアラン。

第2射に備え、すぐに身を隠す。

「ラン・サ!貴様!」

ヒューが止めに入ろうとするものの。

「ヒュー!」

そんなヒューにも、銃口を向ける者があった。

乱戦の中、ようやくヒューのもとに到達したバニングだった。

「バニング…」

因縁の再会。

ヒューは唇を噛み締める。

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