Disposable Destruction
片腕を使い物にならなくされ、よろめきながら座り込むラン・サ。

血に塗れた顔で、アランはゆっくりと歩み寄ってくる。

「くっ…」

まだ自由の利く片腕で、ラン・サは地面を手探りする。

確かこの辺に…。

そうやって探していたものが指に触れ、彼は思わず笑みを浮かべた。

先程アランに弾き飛ばされたBA-63を、探し当てたのだ。

アランはその事に気付いていない。

いいぞ、もっと近づいて来い。

今度こそ眉間を撃ち抜いてやる。

どんな化け物でも、頭を吹っ飛ばされれば生きてはいられまい。

あと2メートル、あと1メートル。

そして、確実に命中させられる距離になった所で。

「死ねえ!」

ラン・サはBA-63を片手で構え。

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