Disposable Destruction
全ての臓器ブローカーがきちんと村人の同意を得ている訳ではない。

さらわれてきて、無理やり摘出手術を受けさせられる人もいる。

或いは、別の手術が必要だと騙されて、知らないうちに腎臓を摘出されてしまうケースもあるという。

腎臓をふたつとも取られて、殺された人もいる。

こうして"収穫"された臓器は、ドナーが受け取る金額の6倍もの値段で裕福な被移植者に売りつけられている。

治安部隊が定期的に監視しているにもかかわらず、村人達は自分の住んでいる村で恐怖と不安を感じているという。

インドや外国での実入りのいい仕事やいい暮らしを餌に、彼らを誘惑しようとする新顔のブローカーと毎日遭遇しなくてはならないのだ。

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