Disposable Destruction
得られるものなど何もない。

反吐が出るような戦いだった。

言葉なく、引き上げるDisposable。

長居は出来ない。

ここにも何れ、タスクフォースの部隊がやって来るだろう。

この惨状の後始末をする為に。

留まっていれば、面倒な事にしかならない。

と。

「!」

1機のヘリが、道路の真ん中に着陸してくる。

機体の側面にはデュラハン社のロゴ。

ガイストの操縦するUH-1Jイロコイだ。

「ご苦労だったな」

「……」

ガイストの言葉にも、バニング達に言葉ない。

ガイストは顎をしゃくった。

「乗れ。帰りの足をしてやる。サービスでな」

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