Disposable Destruction
「ホクシ村はこの先だ」

ひたすら歩く事2時間、ジェイソンがステアーAUG片手に地図を見ながら言う。

ようやく目的地のホクシ村が近づいてきた。

臓器ブローカーが徘徊するという危険な土地。

気を引き締めなければならない。

各自銃のセイフティ(安全装置)を外し、戦闘に備える。

…やがて、寂れた村が見えてきた。

食うにも困るという貧困の村。

村人の大半の脇腹には、大きな手術痕があるというホクシ村だ。

貧しさを盾に、この村をブローカーが腎臓バンクにしているのか。

バニングの胸中に、怒りがこみ上げてくる。

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