Disposable Destruction
ここからどうやって脱出するか。

それについて思案を巡らせていると。

「!」

小屋の奥で物音。

ジェイソン、ニコライ、ヒューの3人が一斉に銃口を向ける。

「っ…あっ…」

奥から出てきたのは、褐色の肌の少女だった。

どうやらこの村の住人らしい。

「…ふぅ」

安堵して銃口を下げるジェイソン。

「心配しなくていい。お嬢ちゃんには手出ししない。奥に入ってろ」

「うん」

小さく頷いて、小屋の奥へと向かおうとした少女は。

「…今日も腎臓取りに来たの?」

そう言った。

ヒューに向かって。

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