Disposable Destruction
「説明が必要だろうな」

ガイストが、咥え煙草の紫煙を立ち昇らせながら言った。

「タスクフォースから臓器ブローカー壊滅の仕事の依頼が舞い込んできた所までは事実だ…だがお前達に伝えていない事実があった…タスクフォースは、お前達Disposableのメンバーの中に、臓器売買に関与している者がいるという情報だけを摑んでいたんだ」

そのメンバーを炙り出す為、デュラハン社は一芝居打った。

敢えてDisposableに依頼をふる。

すると、臓器ブローカーに加担しているメンバーは、仲間に命を狙われる羽目になってしまう為、何とかして生き残ろうとするだろう。

そうやって尻尾を出した所で、デュラハン社が乗り込んで制圧する。

全てはシナリオ通りだったのだ。

「ま…些か質の悪い芝居だったがな」

銃口を僅かも逸らす事なく、ガイストはヒューに向かって言った。

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