Disposable Destruction
その経緯を聞いて。

「…ヒュー…本当に臓器売買なんてやってたのか…」

意識を取り戻したバニングが、ゆっくりと身を起こした。

「…この依頼を受けなきゃよかったんだ」

ヒューはバニングに言う。

「そうすりゃ俺とお前は、ずっと仲間でいられたものを」

「臓器売買をやっていたのかと聞いているんだ!」

怒号を上げるバニング。

無理もない。

同じ刑務所から脱獄し、同じ修羅場を潜り抜けてきた、Disposable創設メンバー。

そのヒューが、こんな真似をして裏切るとは。

怒りを露わにするバニングに対し。

「俺を説教できる立場かバニング。お前だって俺だって、もう散々戦場で人殺しをしている。お互い血塗られた手なんだぜ」

ヒューは言い返した。

「人殺しで金を稼いだ人間が、臓器売買はいけません、か?綺麗事抜かすんじゃないぞバニング!」

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