Disposable Destruction
追跡
「……」

ダニエル・マクナイト少佐は、収容されるタスクフォース諜報員の遺体を見送りながら渋い顔をした。

「ショットガンで一撃ですね…完全に不意を突かれた感じです」

遺体を確認してきたジェフ・サンダース一等軍曹が言う。

「諜報部の連中だって馬鹿じゃない。おいそれと気付かれるような真似はしていない筈ですが…」

「それだけ手練だったという事だろう。ヒュー・バレンタインか…その護衛がな」

煙草を足元に投げ捨て、踏み消すマクナイト。

第四次大戦以降、数多くの兵士が職を失い、傭兵やテロリストに就いた。

その中には正規軍を上回るような凄腕も存在する。

言いたくはないが、マクナイト分隊の宿敵であるDisposableもその1つだ。

臓器ブローカーと結託していたヒュー・バレンタインを追っていたタスクフォースの諜報員が、このインドの地でヒューを捕捉し、そしてこうして殺られた。

「流石はDisposableの一員だった男だ」

マクナイトは呟いた。

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