Disposable Destruction
と。

「!」

足元に、小さく落ち葉の葉擦れの音。

ふと目をやった進藤が、それに気付いて叫ぶ!

「手榴弾だ!」

会話に乗じて、Disposableが使用したものか。

こんな至近距離で使用されては、三浦分隊の全滅は必至。

しかし。

「!!!!」

手榴弾が爆発した事で発せられたのは、180デシベルの爆発音と100万カンデラ以上の閃光だった。

突如の事で、突発的な目の眩み・難聴・耳鳴りを発生させる三浦分隊の面々。

防護されていない人員は方向感覚の喪失や見当識の失調を起こす。

スタングレネード。

戦術自衛隊では閃光発音筒と呼称される、非致死性兵器だった。

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