Disposable Destruction
今一歩のところで。

ヒュー達を乗せたジープが走り去るのを見て。

「くそっっっ!」

バニングは怒声を上げる。

本当にあと一歩のところだった。

戦力差を引っ繰り返しての奇襲。

こんなチャンスは何度もないというのに。

「落ち着けバニング。誰も被害なしにここまで来れたんだ。それで満足すべきだ」

ニコライがバニングの肩を叩く。

「またチャンスは巡ってくるわ。焦らない事よ」

ハルも声をかける。

「しかし化け物だったな…あんな奴がヒューの護衛についてたとは」

ジェイソンが苦虫を噛み潰したような顔をする。

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